KRClabの学び(12歳から)
「なぜ?」を学びの原動力に
KRClabの学び(12歳から)
「なぜ?」を学びの原動力に
12歳から、学びは「知ること」に加えて、「理解する」「説明する」「比較する」「自分はどう考えるか」を求めるものへと深まっていきます。その出発点にあるのが、「なぜだろう」「もっと知りたい」という知的好奇心です。好奇心の表れ方や学びへの取り組み方は一人ひとり異なります。問いを受け止め、試す機会をつくり、考えた過程に言葉を返すことが、その発達を支えます。
私たちは、12歳からの学びで大切なのは、「たくさん知識を覚えること」だけではないと考えています。知らないことを面白いと思い、答えがすぐに分からなくても試し、うまくいかなければ考え直す。こうした好奇心と試行錯誤の経験は、その後の学びを支える土台の一つになります。
心理学者 Albert Bandura が示した自己効力感(Self-efficacy)は、課題に取り組む選択や努力、持続に関わる概念です。ただし、自己効力感は「自分ならできる」と言い聞かせるだけで育つものではありません。自分で試し、できたことと難しかったことを確かめ、方法を調整する。必要なときには周囲の助けを求める。こうした具体的な経験の中で、「工夫すれば次に進める」という見通しが育っていきます。
この過程は、自己調整学習(Self-regulated learning)の考え方とも重なります。目標に向かって取り組み、途中で自分の理解や進み方を確かめ、うまくいかなければ方略を変え、必要に応じて援助を求める。KRClabでは、本、実験、制作、対話、発表を通して、「正解だったかどうか」よりも、「どう考え、次に何を試すのか」を大切にします。
また、学びの過程で育てたいのが、レジリエンス(Resilience)です。ここでいうレジリエンスは、固定的な性格や、一人で我慢し続ける強さを指しません。困難に直面したときに気持ちを立て直し、状況を捉え直し、使う方法を変え、必要に応じて周囲の支援を得ながら再び取り組む過程です。挑戦 → 失敗 → 方略修正 → 援助要請 → 再挑戦という循環を経験できることを重視します。
「能力は固定されたものではなく、学び方や方略によって変化し得る」というGrowth Mindset(成長マインドセット)は、この見通しを支える補助的な考え方の一つです。ただし、学習成果との関連や介入効果は一様ではなく、その大きさや成立条件について研究上の議論が続いています。KRClabでは、考え方を教えるだけでなく、子どもが実際に試し、振り返り、方法を変え、他者の支援も活用する学習経験を重視します。
「なぜ?」という問いは、12歳以降、「私はどう考えるべきだろう」「社会はどうあるべきだろう」という、より大きな問いへと育っていきます。私たちは、その成長を支えます。
だからKRClabは、知識を一方的に教える教室ではありません。人生を通して学び続けるための、思考と行動の土台をつくる場です。
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